| 事故処理費用、40年間に35兆~80兆円に

2017年3月に当センターは、福島第1原発事故の処理にかかる費用が最終的に70兆円近くに処理費が膨らむ可能性があると試算した。2年の経過を踏まえ、関係者へのヒアリングなどを通じた限られた情報をベースに再試算してみた。その結果、汚染水の増加によって80兆円を上回る費用になる恐れがある。今回、新たに溶け出した核燃料デブリを取り出さず、廃炉を当面見送り、いわゆる「閉じ込め・管理」する場合も試算した。2050年までの総費用は35兆円程度にとどまる(その後の処理・処分費用は未定のままである)。2年前に当センターは「事故処理費用は50兆~70兆円になる恐れ」で指摘したが、事故から8年間を経過しようとしており、中長期のエネルギー計画の中で原発の存否について早急に議論、対応を決めるときではないだろうか。 ※英文版はこちら ※参考)14年4月から17年3月7日のエネルギー環境の未来を語るラウンドテーブルはこちら ※参考)14年3月24日以前のエネルギー環境の未来を語るラウンドテーブルはこちら

https://www.jcer.or.jp/policy-proposals/2019037.html