【住宅営業マン不要論】優秀な営業マンはむしろ危険!?
こんにちは、チリです。
本日は2020年8月7日金曜日です。
梅雨も明けて、猛暑がやってきましたが、梅雨の期間中に各地で豪雨被害が相次ぎました⬇️
もうこれからは毎年のようにこのような豪雨被害が出現し、記録されてていくのでしょう。また、台風の時期が来れば、さらなる被害が予想されます。
以前の記事にも書きましたが、このような被害に遭わないためにも、これからマイホームを建てようと考えている人は、土地選びの時に必ずハザードマップを確認しておきましょう⬇️
少なくとも、特別な理由のない限り、ハザードマップで真っ赤に染まっているようなところを選ぶのだけは避けましょう。
さて、本ブログの読者の方の中には、今回はまた極端なタイトルだな、と感じた方がいらっしゃるかもしれません。
しかし、結論から申し上げれば、私は本当に「営業マンなどどうでも良い、誰でも良い」などと思っているわけではもちろんなくて、ただ「家づくりは結局自分次第、営業マンが優秀かどうかなど二の次だ」ということを主張したいだけです。
ただ、今回の記事も完全に私個人の見解・主張ですので、各人の考えや価値観を否定するものではございません。あくまでも参考までに。
営業マンが家の良し悪しを決める!?
私は以前の記事でも、「担当営業マンとの相性など、二の次で良い」と書きました⬇️
今回は改めて「家づくりにおいて重要なことは営業マンの質などではない」ということをここで書いていきたいと思います。
ところで、いろんな施主ブログなどを読んでいても、ハウスメーカーを選んだ(選ばなかった)理由として、「営業マンが信頼できる人だったから」とか、「営業マンとの相性が合わなくて・・・」とかいう話をされている方がたくさんいらっしゃいます。
また、住宅系YouTuberの中にも「住宅営業マンの質によって家づくりの質が決まってくる」というような話をまことしやかにしている人もおり、まるで住宅営業マンが家の良し悪しを決めていると思っている人が多くおられるようです。
確かに私も家づくりも施主と業者との共同作業で作り上げていくものなので、人と人とのコミュニケーションは非常に重要だと思います。
しかし、住宅営業マンはあくまでも「家を売る」プロであり、「家づくり」のプロではありません。
本来は「家づくりのプロ」は設計士や大工職人であり、住宅営業マンは彼らが作る家を顧客に販売する窓口となる役職のはずです。
ですから、営業マンの質によって家づくりの良し悪しが決まる、というのは明らかに言い過ぎです。
それでは住宅営業マンの質は、家づくりにおいてどこまで影響するものなのでしょうか?
「良い家づくり」に営業マンはどこまで関われるか?
ここで、「良い家づくりとは何か?」ということを今一度考えなければなりません。
この問いには明確な答えはありません。何故なら、良い家かどうかというのは完全に個人の価値観に基づくものであり、一概に一般論として定義づけることはできないからです。
しかし、本ブログでは過去に何度も、良い家づくりをしたければ高性能な家づくりであったり、自然素材での家づくりを志すべきであることは述べてきています⬇️
そして、今の日本ではウェルネストホームが最も高性能で質の高い家づくりをしているビルダーの一つであると感じたからこそ、自分はウェルネストホームに決めたのだ、ということも過去記事に書きました⬇️
また、性能の良い家づくりをしている業者を選ぶためにはどうすれば良いか、私なら(ウェルネストホーム以外なら)何を基準に業者選びをするか、ということも書きました⬇️
このようなことを述べてきた私からすれば、一言で言えば、「良い家=高性能かつ自然素材の家」ということになります。そして、目指すべきは「一生快適でエコで健康的に住まえる家」だと私は思っています。
そこで考えてみたいのですが、そのような「(性能や質の)良い家」を建てたいと思った時に、営業マンはどこまで関与できるでしょうか??
住宅の性能や質に関わることについて、具体的にみていきましょう。
・耐震性
営業マンが構造計算してくれるでしょうか??
・断熱性
営業マンが断熱材を選んだり、その厚さを決めたりできるでしょうか??
・気密性
営業マンが気密施工してくれたり、気密測定してくれるでしょうか??
・パッシブ設計
営業マンが夏の日射遮蔽、日射取得を考えて設計してくれるでしょうか??
・換気・冷暖房計画
営業マンが換気システムの採択や、冷暖房計画から冷暖房器具のアドバイス・選定までしてくれるでしょうか??
・自然素材の建材選び
営業マンが自然素材の建材・資材を選定してくれるでしょうか??
この中のいくつかは営業マンも関与しようと思えばできるかもしれませんが、普通に考えれば上記のことは全て営業マンの仕事ではなく、設計士の仕事です。
すなわち、「営業マンは家の性能には決定権がない」、つまり「家の性能は営業マンによって左右されない」というのが私の持論です(*建築資格を持っている営業マンは例外)。
それは間違いだ!!家の性能も営業マンによって決まるぞ!!という具体例を知っている人がいればぜひ教えてください。
優秀な営業マンほど気をつけよう!!
以上のことから、私が考える「良い家」を建てるためには、優秀な営業マンなど必要ないと思います。ですから、「優秀な営業マンだから良い家づくりができる」というのは大きな間違いだと私は思っています。
それどころか、「営業マンが優秀かどうか」で家の質が変わってしまうような家づくりは絶対にすべきではないと私は思います。
営業マンは、あくまでも家づくりにおける「サポーター役」です。
営業マンが家づくりの主役であってはいけません。
家づくりの主役は私たち施主であるべきなのです。
そもそも当たり前のことですが、営業マン達が私たちの家を建ててくれるわけではありません。
「営業マン」とはあくまでもその企業の商品の売り込みをすることを生業としている人たちのことであり、私たちの家づくりを私たち以上に考えてやってくれることなどあり得ません。
たとえ優秀な販売成績を収めている営業マンが担当してくれたとしても、その営業マンの一番の仕事(ミッション)は「商品(家)を売ること」です。
もちろん優秀な営業マンであれば、家を売る間は親身になって施主側の話を聞いてくれたり、自分たち家族のライフスタイルに合った家づくりの提案をしてくれたりすることはあるでしょうけれども、それはあくまでもその営業マンがそれまでの経験と知識からアドバイスをしているだけの話で、本当に自分たち家族に合ったものなのか、というところに関しては誰にもわからない(ぶっちゃけ住んでみないとわからない)のです。
それどころか、むしろ優秀な営業マンであればあるほど過去の販売実績があるということであり、住宅商品を販売する戦略に長けていますから、知識のない一般のユーザーがそのような営業マンに捕まれば、言葉たくみに言いくるめられて気がつけば契約まで交わされてしまっている、ということもあるかもしれません。
ですから、そのような営業マンの上手い話を鵜呑みにすることなく、常に立ち止まって考える癖をつけるようにしたいものです。
一生に一度の買い物である住宅を、その場の流れや勢いだけで契約までしてしまうのは愚か者のすることです。
営業マンではなく、業者選びに全力投球しましょう!!
私は、良い家づくりができるかどうかは、営業マンで決まるのではなく、業者選びでほぼ全てが決まると思っています。
ではどのような業者を選べば良いのか??
これに関しては、以前に記事にしているので、ぜひそれを参考にしてください⬇️
また、業者選びに関しては、以下の動画が非常に参考になりますので、参考にしてください。
・おなじみ松尾設計室の松尾先生の動画。非常に基準が明確でわかりやすい!!松尾先生も動画内で「営業や広告はどうでも良い」と述べられていますね!!⬇️
理想の家づくりは会社選びで9割決まる(具体的な選び方含む)
・こちらもおなじみラグジュ本橋さん(”先生”と呼びたいところですが、本人はこう呼ばれるのが嫌いなそうです)の動画です。
業者を「選ぶ」のではなく「選ばれる」。まさに!我が意を得たり!!⬇️
【土地探しからの家づくり】ハウスメーカー・工務店の比較法&選び方!でも本当は??あなたは選ばれないカモ!!
・最後にラグジュ本橋さんと我らが今泉さんと「高性能な住まいの相談室」高橋さんとの対談動画。「ちゃんと断熱気密施工できる会社を選ぶ」ことが本当に難しいことがわかる雑談形式の動画です。一見の価値あり、です!!⬇️
【今泉さんと雑談続き!】断熱材って何がいいの??雑談なのでゆる~く聞いてね!
以上を見てもらえれば、いかに「業者選び」が重要かがわかっていただけるでしょう。
家づくりにおいては「どのような(性能の)家づくりをするか」が最も重要であって、「どの営業マンを選ぶか?」や「営業マンとの相性はどうか?」などということは2の次で良いということです。
このブログを読まれているみなさんには、営業マンを重視して優秀な営業マンと巡り合うことに心血を注ぐのではなく、業者選びに全力投球するようにしましょう!!
結局最後は自分次第!!勉強しましょう!!!
当たり前のことかもしれませんが、家づくりの主役はそれぞれの家の施主であるべきです。
また、私が最初に挙げた動画(マカロニオさんの動画)内で、優秀な営業マンには「巻き込み力」があるということが述べられていましたが、周囲を巻き込む力が本当に必要なのは、営業マンではなく施主だと思っています。
わからないところがあれば自ら逐一聞く。それでも不明なところがあれば徹底的に自分でも調べて営業マンや設計士やデザイナー・コーディネータと情報共有する。そして、何より重要なこととして、担当してくれた営業マンや設計士やコーディネータを信頼し、提案されたことを吟味する。その上で次の打ち合わせの時にしっかりフィードバックし、より良いものにしていく。
これを繰り返していくことで、みんなでより良い家づくりができるような意識を持てるのだと思います。これこそが施主の巻き込み力であり、「施主力」だと思います。
逆に、施主側が何も調べていなかったり、提案されたことに対する吟味が足りなかったり、情報共有がちゃんとできていなかったりしていたら、うまく打ち合わせのフィードバックもできないでしょうし、そのような施主に対して業者側も適当な扱いになる可能性も高く、お互い信頼感も生まれにくい気がします。
つまりこのような施主には「巻き込み力」がなく、「施主力」がないと言わざるを得ないでしょう。
ではこのような「施主力」をつけるためにはどうすれば良いでしょうか??
それは私は「自分の家づくりを他人任せにしない」という意識を強くもつことが一番大事だと考えています。
たとえば「営業マンとの相性が大事」だとか、「優秀な営業マンは提案力があり、選択肢が広がるから安心だ」という意見には、潜在的に家づくりを他人任せにしかねない危うさが隠れているように私は思います。
「営業マンとの相性が多少悪くても良い家づくりができる」こと、「提案力のある優秀な営業マンがいなくても良い家づくりができること」こそが大事なことであり、そのためにはやはり自分自身がしっかり勉強して知識をつけ、良い家づくりをしているビルダーを見つけることが最も重要だと私は思います。
要するに、結局は自分がいかに勉強し、その自分の知識レベルと予算に合ったビルダーを見つけるか、が最重要だということです。
このことに関して、以下の記事も参照してください!⬇️
最後に
私は本当に運が良かったと思っています。
初めて知った当初は「低燃費住宅」という名前ではありましたが、今の「ウェルネストホーム」という日本でもトップクラスの良い家づくりをしているビルダーに出会えたことから早田さんとも知り合え、家づくりに関するいろんな情報にもたどり着くことができました。
また、最初に述べたように、私は営業マンや他のスタッフが誰でも良かったと本気で思っているわけではなく、我が家に関わるスタッフの方々にも恵まれていると私は思っています。
人柄の良い支店長のKさん、親身になって相談に乗ってくれる我が家の営業担当Nさん、様々なアドバイスをいただいている設計士のKさんとHさん。コーディネータのTさん、現場監督のHさん。
これらの方々に支えられて、私は自分が最高だと思える我が家を「自分が主役となって」作っていきたいと思っています。
そして私は、これからも自分が家を建てるウェルネストホームへの「愛」を忘れず、早田さんや芝山さん、そして近藤さんや今泉さんらが活躍されることを心から願って止みません。
このブログの読者の皆さんにおかれましても、ぜひ素敵な営業マンとともに、良い家づくりを進めていってもらえれば、と思っています。
しかし、営業マンは所詮どこまでいっても営業マンであり、私たちの家の性能を決定づける因子にはなり得ません。ですから、自分に合う営業マンを探したり、優秀な営業マンを見つけるのではなく、あくまでも「その業者がどのような家づくりをしているか」を重要視すべきです。
これだけは覚えておいて欲しいと思います。
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