チリの家づくりブログ 〜WELLNESTなマイホーム計画〜

住宅業界のトップランナーと共に、「一生健康で快適でエコ」な家づくりを目指します

WELLNEST HOME(ウェルネストホーム)で超高気密・高断熱住宅を建てるまでの記録です

【基礎工事】ウェルネストホームは基礎からすごい!!

こんにちは、チリです。

本日は2021年4月12日月曜日です。


またまたご無沙汰しておりました。前回記事から読者数が激減してしまい、多い時で1日に500人近く見ていただいていたこのブログも、訪問者が1日100人を切ることも・・・。

放置しておいて言うのもなんですが、寂しい限りでブログ主としては哀しい限りです。


できればもっと多くの人に読んでもらいたいので、定期的に更新しなければ、と思いつつも、昨年末に本業の方のツイッターアカウントがプチバズってしまい、日々そちらを更新するためにかなりの空き時間を取られてしまったせいで、こちらのブログは放置となってしまっておりました。


また、こちらのブログも書きたいことは山ほどあるのでもちろん続けて参りますが、今後の家づくりの様子などをアップしていければと思い、先月からInstagramも始めました。もし良ければ興味ある方はそちらも確認していただければ幸いです⬇️

Instagra(アカウント名:chiri1205)



それでは、気を取直してブログを書いて参りましょう!!

記事の量は少なくても、内容はどこのブログよりも濃くしていきたいと思っておりますのでよろしくお願いいたします(読むの暇人だけやな、きっと・・・)。



我が家は地鎮祭が1月21日に執り行われる前に地縄張りはされていたのですが、実はその地縄がズレていたことが発覚し、地鎮祭後すぐに修正されましたが、それ以降全く業者の姿を見なくなり、着工もされず・・・。


当初(打ち合わせ中)は、「年内には着工」と言われていましたが、打ち合わせが長引くにつれて着工も延びていきました。


11月末で打ち合わせは全て終わっていたのですが、ハウスメーカー側からは


「1月中には着工」から「2月入ったら」となり、「2月末には」と、どんどん遅れ・・・。


お〜い、一体いつになったら着工するんだい〜!?


・・・と、結局3月入ってからの着工となりました。


この着工が大幅に遅れた大きな理由は、もちろん昨年の打ち合わせが長引いたからということもあるのですが、現場監督(Hさん)曰く、


「着工現場がいくつも重なっており、人手不足でスケジュールが合わなくて・・・」


ということでした。着工が遅れることは引き渡し時期も遅れることにつながるわけで、家賃の支払いなどのこともあって我が家としては非常に残念でしたが、他の施主さんのことも考えればそれはお互い様でしょうということで一切文句は言わず(というか言えず)。



しかし、着工が始まってからは着々と基礎工事が進み・・・ここまで1ヶ月の間についに基礎工事がほぼ完了しました!!⬇️





今回はウェルネストホームが採用している基礎について、少し詳しく見ていきたいと思います。


ベタ基礎か?布基礎か?

基礎について少しでも調べたことのある人なら「ああ、これはもう聞き飽きたわ」という人も多いのではないでしょうか??


「どうせ、ベタ基礎の方が良いって言うんでしょ??」って思ってますか??


はい、その通りです。理論的にはベタ基礎の方が基礎の強度としては強くなりやすく、かつ他にもメリットが多いために、ベタ基礎を標準としている会社を選んだ方が無難だと思います。


ちなみに、私が調べた中では、以下のシグマ建設株式会社さんの記事が最もこのベタ基礎・布基礎についてわかりやすく解説されていたと思いますので、ぜひ参考にしてみてください⬇️

ベタ基礎

上に挙げた記事中の図を拝借しますが、ベタ基礎は以下のように底盤一面が鉄筋コンクリートになっていて、家の荷重を底盤全体で受け止め、“面”で支えることができるので、一般的には強い基礎になりやすいと考えられます⬇️

また、ベタ基礎は建物の床全体が鉄筋コンクリートで覆われる形になるので、地面からの湿気が防止でき、シロアリや害虫被害のリスクも減らすことができます。

布基礎

布基礎は、下図のようにその断面がT字型になっており、家の荷重を線で支える形になるため、ベタ基礎に比べて基礎の強度は低くなると考えられます⬇️

構床下になる部分は防湿フィルムと防湿コンクリートを打ち、防湿とシロアリや害虫の侵入を抑制しますが、このコンクリートは厚みが薄くて配筋されないことも多く、その場合はその部分の強度はベタ基礎と比べると全くないと言っても過言ではありません。


以上からも、どちらが基礎として優れた工法であるかは明らかではないでしょうか??

地盤の強さによっては布基礎でも良いという判断にもなる可能性はありますが、ベタ基礎で施工できた方が安心・安全と言えるのではないでしょうか??

ベタ基礎の種類

ところで、これは私も基礎について勉強して最近初めて知ったのですが、ベタ基礎にも種類があるのですね⬇️

ちなみに、このうち強度が最も強いものは、③のものです⬇️

私自身が撮影した写真で確認したところ、ウェルネストホームのベタ基礎も③の形(深基礎あり)であることがわかりました。


実際の我が家の砕石後の写真⬇️

鉄筋コンクリートの仕様

ウェルネストホームの鉄筋コンクリートの仕様については、我らが今泉さん(アールデザイン社長、日本エネルギーパス協会代表理事)のコラム記事がとても参考になるので、詳しく知りたい方は是非一読されることをお勧めいたします⬇️


【基礎工事がやたら早いハウスメーカーにご注意!】長寿命で耐久性の高い住宅基礎 5つのポイント | WELLNEST HOME


この今泉さんの記事でも記載されているように、基礎工事で重要なことは、鉄筋を錆びさせないことです。なぜなら、鉄筋コンクリートの寿命とは「鉄筋が錆びるまでの期間」を指すからです。


住宅の基礎は、ベタ基礎であろうが布基礎であろうが、「鉄筋」と「コンクリート」でつくられています。そして、コンクリートはアルカリ性なので、コンクリートが中性化してくるまでは中の鉄筋は錆びません。


つまり、コンクリートの中性化を抑える事ができれば、鉄筋コンクリートの寿命を延ばすことができるということなのです。


そのために重要なことは、


1.(コンクリートの)密度を高める
2.(コンクリートの)厚みを増す
3.(コンクリートを)正しく施工(打設)する
4.(コンクリートを)正しく養生する
5.基礎の表面をコーティングする


ということです。ウェルネストホームではこの5つ全てにひと手間かける事で、基礎の寿命が飛躍的に高められているそうです。


それでは、一般的な住宅と比較してウェルネストホームの鉄筋コンクリートの仕様がどのようなものなのか、もう少し詳しくみていきましょう。

密度(=強さ)

・設計基準強度

構造計算を行う際などに基準とされるコンクリート強度を示すものに、「設計基準強度(Fc)」という概念があります。簡単に言えば、設計基準強度とは建物に必要な「耐久力」のことです。


単位は “N/mm2” であり、たとえばFc=27 と表記されていれば、「この建物は27 N/mm2 の強度で設計されているのですよ」ということを示しています。一般的な日本の住宅で使用されているコンクリートの設計基準強度Fcは、21 N/mm2 程度です。


ウェルネストホームでは、Fc=30 N/mm2 のコンクリートを使用しています。

しかもこれは「呼び強度」と言って、コンクリートが打ち込まれてから28日経過した時の強度をみている値ですから、より安全だと考えられます。


ちなみに、強度30N/mm2とは「1mm×1mmの面積で3kgの力に耐えられる」という意味です。つまり、1m×1m(1m2)の面積で3000トンの力に耐えることができます。実際には安全率をみてこの1/3が許容圧縮強度となりますが、それでも1m2で1000トンにも耐えられる強度です。モノでいえば高層ビルの柱を造るレベルで住宅の基礎を作っていることになるそうです・・・(すごい!!)。

・耐久設計基準強度

また、「設計基準強度」とは別に、「耐久設計基準強度」という概念があります。これは、建築物を「共用する期間によって定められている強度」のことを意味します。簡単に言えば、コンクリートの「耐用年数」を示すと考えても良いかもしれません。


少しややこしい話になりますが、これらは「建築工事標準仕様書:JASS 5」において、「計画共用期間の級」という分類がされており、「短期(30年)」・「中期(65年)」・「長期(100年)」・「超長期(200年)」の4種類あります。そして、具体的な強度の数値は、それぞれ「短期」は、18 N/mm2、「標準」は、24 N/mm2、「長期」は、30 N/mm2、「超長期」は、36 N/mm2 となっています⬇️

ウェルネストホームでは、設計基準強度30 N/mm2 なので、上のグラフで言うと「長期(100年)」に相当するコンクリート強度になりますが、かぶり厚も大きいため、「超長期(200年)」に匹敵する強度があると考えられます。

・水セメント比

水セメント比とは、水(w)とセメント(c)の重量の比率w/c(%)のことをいいます。

当たり前の話ですが、水の量よりもセメントの量が多い方がコンクリートがより強いと言え、水セメント比が小さいほど「強度は大きくなる」・「耐久性が高くなる」・「隙間が少なくなる」、という傾向になります。

つまり、水セメント比は小さい方が良い、ということですね。


しかし現実には、水セメント比が40%を切ると、水の量が少なすぎてバサバサしていて、かえって欠陥を引き起こしやすく、構造的に不利になってしまい、現場で打込むのは不可能です。


国の指針では、「普通コンクリートの単位水量は185kg/m3以下、水セメント比は65%」と定められており、一般的な住宅で使用されているコンクリートの水セメント比は60%程度ですが、ウェルネストホームでは水セメント比50%未満の高密度・高強度コンクリートを標準で使用しています。


厚み(かぶり厚)

基礎工事の鉄筋コンクリートにまつわる話として、「かぶり厚」という言葉を聞かれた方も多いかと思います。これは全く難しく考える必要はなく、単純に


かぶり=「コンクリート面から鉄筋までの最小距離」


と覚えておけば良いでしょう(ちなみに“かぶり厚”とは以下の図の赤枠部分)⬇️

そして単純に、


「かぶりの長さ(=かぶり厚)が長ければ長いほど鉄筋が錆びにくくなる」


ということなのです。


ウェルネストホームでは、鉄筋のかぶり厚を4cm以上と、一般的な住宅より30%向上させています。

養生(コンクリート打設後)

コンクリートを型枠に流し込んでから水和反応が進んで固まっていくまでのプロセスで、急激な乾燥や温度変化、風雨や直射日光から保護したり、十分な強度が確保できるまでの期間振動や外力の悪影響を受けないようにコンクリートを保護することを「養生」といいます。


建築学会から刊行されている「建築工事標準仕様書」によると、一般的な種類のセメントを用いたコンクリートであれば、養生期間は5日以上が標準としています。


一方、ウェルネストホームではコンクリート打設後7日間の湿潤養生を行なっており、十分なコンクリートの強度が出る状態になっていると考えられます。


我が家の養生中の写真⬇️

表面のコーティング

ウェルネストホームでは、型枠解体後に「浸透性無機質反応型改良剤」という特殊なコーティング剤で、基礎をコーティングしているそうです⬇️

このコーティング処理により、中性化現象の要因である水、炭酸ガス、酸化性ガス等の進入を防ぐことができ、基礎の劣化を長期的に抑制することが可能となり、また内部の水分も漏れにくくなるため、打設後の数年における水和反応を向上させる効果も期待できるそうです。


なんかよくわからんけど、とにかくすごい!!

ウェルネストホームは、基礎もすごい!!

ウェルネストホーム・石川組であれば間違いない!!

今回基礎について改めて深く調べていて、やはりウェルネストホームの家づくりは、基礎からこだわりがあって素晴らしいということがわかりました。


ちなみに我が家が立つ地域は、ウェルネストホーム創業時からの加盟会社である石川組(株)の施工エリアです。


石川組(株)と言えば、あの石川社長がトップの会社。ウェルネストホームのYouTubeチャンネルを視聴されている方であれば、過去に何度か登場されているので、ご存知ではないでしょうか??(以下記事は石川社長の自宅を断熱改修したという動画、実家広すぎ!!)⬇️

【マイホーム住みづらい人必見!!効果絶大の断熱改修】暑くて寒くて住みづらい100坪の巨大RC住宅
我が家の基礎工事を担当してくれていた方も、石川組の社員でした。


基礎工事の監督っぽい人は40代半ばくらいで、基礎工事の経験は長いそうですが、石川組には3年前に就職し、大阪など中心に関西の基礎工事を任されるようになったのだとか。大阪千里山モデルハウスも彼が基礎を担当したと仰っていました。


その彼曰く、ウェルネストホーム(というか、石川組)の基礎工事は、現場では施工面でかなりうるさく言われるらしく、かなり細かいところまで注意されたりしたこともあったのだとか。配筋も少しのズレがあっても(部分的に)やり直しを命じられたり、ボルトの付け方も細かく指示されたりしたことがあったとかなかったとか・・・(どんな話だったか忘れました。とにかく現場で細かいところまで注意されるのが度が過ぎると、少しストレスになるくらいだと仰っていました)。


しかし、そこまで徹底してくれているなら、施主側としては安心ですよね!!
石川組が施工エリアの方は、技術・施工面ではまず間違いないと思いますので、安心していただいて良いのではないかと愚考しております。

エコワークスの基礎がヤバい!?

ところで、最後に低燃費住宅九州(当時の名称?施工会社はエコワークス)で建てた施主さんが、基礎の施工が最悪だったというブログを書いているのを見かけましたので、それを取り上げて終わろうと思います(「まこと」さん、勝手な拝借失礼いたします)⬇️

「エコワークス」と言えば、ご存知の方も多い、ウェルネストホーム九州を担当しており、あの小山社長がいらっしゃる会社ですね。小山社長がインタビュワーを務めるYouTubeチャンネルも見たことのある人は多いでしょう(以下は私のオススメ動画。東大教授前先生とのコラボ動画です)⬇️


東京大学 前先生に学ぶ家づくり!『新著:エコハウスのウソ2 』編~エコハウスの常識が、この動画で変わる?~
その小山社長の「エコワークス」が基礎工事で失態を!?一体どういうことなんでしょうか??とても疑問に思った私はそのブログの過程を読んでいきました。そしたら、「エコワークス」が、というよりも提携していた基礎工事を手がける土木業者がよくなかったようで・・・⬇️


その後は基礎工事の業者を変えて、再度低燃費住宅九州(当時)と契約し直し、無事家を建てられてもう2年が経つということでした⬇️


ああ、本当に良かった!!


なんだかウェルネストホーム九州を担当している「エコワークス」で基礎工事のミスがあったというブログを目にして、とても他人ごととは思えませんでした。


まことさん、本当にここまで苦労して建てられて、お疲れ様でした!そして低燃費生活3年目突入、おめでとうございます!!


今後もまことさんの低燃費生活が快適であることを、遠い地で密かにお祈りしております!!


そして今後ウェルネストホーム九州(エコワークス)で施工される方は、おそらくこの一件以来、エコワークスは基礎の土木工事屋さんを変えているはずです。だから「絶対に大丈夫!!」というわけではないと思います。


しかし、家づくりは最終的には「施主側と設計側のお互いの信頼関係」で進んでいくものです。一度そこで建てると決めたのならば、信頼するしかないと思います。

ただそうだとしても人任せにするのは良くないので、できれば施工途中のプロセスを自分自身の目で確認していくことが大事だと思います。


長くなりましたが、ウェルネストホームの基礎について、私なりにまとめました。いかがだったでしょうか?


最後に、Instagramでは実際の我が家での基礎工事の工程をアップしておりますので、興味のある方はそちらも是非チェックしてみてください⬇️

Instagram(アカウント名:chiri1205)


何か参考になりましたら幸いです。

それでは今回は以上です!!