チリの家づくりブログ 〜WELLNESTなマイホーム計画〜

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WELLNEST HOME(ウェルネストホーム)で超高気密・高断熱住宅を建てるまでの記録です

【洗濯機・乾燥機選び】熱水洗濯のススメ(2021年5月14日追記)

こんにちは、チリです。本日は2020年7月24日の金曜日です。


我が家がウェルネストホームと工事請負契約をしてから、仕様打ち合わせに入り、すでに2回打ち合わせを行いました。コーディネーター資格をお持ちの方も交えての打ち合わせを行いましたので、その時のことはまた別の機会に記事にしていきたいと思います。


さて、今回は主婦の皆さんが必ず一度は悩むであろう洗濯機・乾燥機の話をしてみたいと思います。


ただし、この記事で述べることは完全に個人の見解であり、それ以外の見解を否定するものではございませんので、注意してください。あくまでも参考までに。


何個か洗濯機を使用してきてわかったこと(個人的見解)

私はこれまでの人生で、実家で使用していたものは除いて、何種類かの洗濯機を実際に自分で使用してきました。


私は大学生時代に一人暮らしし始めた時に、初めてドラム型の洗濯機(乾燥機能付き)を購入しました。どのメーカーのものを使っていたかは忘れてしまいましたが、当時はほとんど乾燥機能は使用していませんでした(洗濯・脱水のみであとは外干ししていた)。計5年間使用しました。


次に、働き始めてから結婚するまでの一人暮らしの間は、乾燥機能がいらないという判断で、縦型の洗濯機を購入しました。これは確か日立製のものでした⬇️(イメージ、メーカーHPより)

これは計2年間使用しました。


そして、結婚してから今に至るまでに2つの洗濯機を使用してきました。

一つ目はパナソニック製のヒートポンプ式ドラム型洗濯乾燥機⬇️(イメージ、画像はメーカーHPより)

ヒートポンプ式についてわからない人は、以下の記事を参考にしてください。すごくわかりやすかったので⬇️


このパナソニック製の洗濯乾燥機は計3年間使用しましたが、メンテナンスを怠っていたからかはわかりませんが、使っているうちにすぐにドラム内が臭くなり、乾いた時の匂いをいつも気にしていました。また、これは妻に聞いてわかったことですが、子供の人数が増えるに連れて洗濯物の量も増え、たまに1日に2回洗濯機を回したりしなければならないこともあったそうです。しかし、一度洗濯機を回し出すとドラム式の場合途中で止められず時間がかかりすぎて困る、ということが何回もありかなり不便を感じていたそうです。


そこで、以前に住んでいた賃貸物件に引っ越した際に買い直した2つ目の洗濯機は、東芝製の縦型洗濯機(乾燥機能なし)にしました⬇️(イメージ。画像はメーカーHPより)

これは今の賃貸でも使用していますが、流石に縦型だけあって洗浄力はドラム式より良く、かつ洗濯時間が短いし、途中で開閉ができるのでそこは便利なようですが、乾燥機能がついていないため、家族6人分の洗濯物を干して乾かすのにかな〜り時間がかかります。ぶっちゃけただでさえ6人分の家事と掃除をしなければならない我が家では、この時間はかなりのストレスです。


このように、いくつかの洗濯機を使用してきて感じた(私の中での)重要なポイントは、


①一般的にドラム型は縦型より洗浄力が弱い

②ヒートポンプ式ドラム型洗濯乾燥機は優れた乾燥機能が付いているが、メンテナンスしていないとすぐに臭くなる

③洗濯乾燥機は圧倒的に家事の時短になるが、洗濯乾燥するのに時間がかかる(なおかつ途中で止められない)

④縦型は途中で開閉ができるため、ドラム型(一度動かすと開閉できない)に比べるとかなり便利

⑤乾燥機能が付いていない縦型は、ただでさえ時間のない主婦の敵(干して乾かすのに時間がかかり過ぎる)!!


ということです。


特に、我が家では家族6人分の洗濯を日常的にやっている妻にとって、やはり「家事の時短」は必須であり、乾燥が自動でできない、ということは致命的にダメな気がしています。


我が家の洗濯機を選ぶ基準

ところで、皆さんは洗濯機や乾燥機をどのような基準で選ばれているでしょうか?


我が家では先述の通りで、家事の時短のためにも乾燥ができることは必須であり、乾燥機能付きの洗濯機を採用するか、あるいは洗濯機と乾燥機を1台ずつ別々に導入することが必要であると感じています。


そしてもう一つ、面倒臭がりの妻と私にとって、できるだけメンテナンスフリーであることが望ましく、そのためには最小限のメンテナンスでも雑菌が繁殖せず、臭くなりにくいことが必要です。


ですが、日本の洗濯機はドラム型であろうが縦型であろうが、洗濯自体はお湯でなく水を使用するため、よほど洗浄力・殺菌力の強い洗剤を使用するか、乾燥機能が付いていれば乾燥の時にヒーター式のように高音乾燥させることができないと、服などについた雑菌を除去できず、何度か洗濯を繰り返すうちに必ずカビや雑菌が繁殖して嫌な臭いを発生させます。


しかし、私の家族(特に妻の手)は皮膚が荒れやすく、殺菌力の強い洗剤はできるだけ使用したくありません。実は現在我が家では、「ココナツ」という環境負荷が低く、肌にも優しいヤシの実洗剤以外はほとんど使用していません(以下画像はメーカーHPより)⬇️

もちろん、我が家は洗濯洗剤にもこの「ココナツ」を使用しています。


また、高温乾燥できるヒーター式洗濯乾燥機だと高温乾燥(100℃以上)で服を傷める可能性がある上に、ヒートポンプ式洗濯乾燥機と比べるとダントツで光熱費がかかります⬇️


そもそも、高気密高断熱を志している我が家にとって、ヒーター式という選択肢はあり得ません。なぜなら、ヒーター式乾燥機から暖められた湿気を帯びた空気が出てくることは、室内温熱環境にとって害悪でしかないからです。最近では冷却装置がついているタイプのものもあるそうですが、それだと余計に光熱費や水道代は高くなり、乾燥機はヒートポンプ式一択になります。


ちなみに、ここで少し医学的なお話を付け加えておくと、熱による消毒・滅菌方法では、40℃〜60℃の温水では全く十分ではなく、熱水消毒ができるのは、80℃で10分が一つの基準とされています。ただし、この場合でも芽胞形成細菌は滅菌されるに至らず、それ以外の一般細菌を感染可能な水準以下に抑えられる程度のものです⬇️

https://www.med.or.jp/kansen/guide/steri_sum.pdf


つまり、我が家で採用することになるであろうヒートポンプ式の乾燥形態では殺菌・滅菌効果を求めることはできない以上、できるだけメンテナンスフリーで衣服や洗濯槽のカビ・雑菌の繁殖を防ぎ、臭いを除去したければ、洗濯時に80℃以上の熱水を用いる必要がある、ということなのです!!


国内メーカーの製品は熱水洗濯できない!!

そこで早速この条件(=80℃以上の熱水で洗濯できる)がクリアできる洗濯機をネットで探してみましたが、国内メーカーでこの条件をクリアできている製品はただの一つもありませんでした。ただし、国内製品で60℃の温水で洗濯できるものはいくつか見つかりました⬇️


でもこれどちらのHPにも「60℃で除菌」って書いてあるけど、正直軽く詐欺ですよね。全く除菌できるという根拠がないどころか、60℃では除菌できないとされているわけで・・・。


これは日本国内メーカー製品には望みはない!と感じ、海外メーカーののものを調べてみました。そしたら出てくるは出てくるは・・・!!

そもそも日本と海外では洗濯の考え方が違うということもわかりました⬇️


この記事によれば、


『欧州を中心に使われている国際標準化機構(ISO)の「洗濯表示」には、洗濯液の最高温度が「セ氏95度」という記号があり、実際の洗濯機も洗濯液の温度をセ氏95度にまで設定できるそうだ。「ドラム内の殺菌のためにも定期的にセ氏95度で空洗いすることを勧めている」と欧州の家電メーカー関係者は話す』


とあるように、欧米では高温洗濯が当たり前なんだとか。日本では考えられないですよね・・・。


ここで、80℃以上の熱水で洗濯できる海外メーカーの製品を紹介しておきましょう⬇️

・ワールプール社

ビルトインタイプの洗濯乾燥機。最高90℃のお湯洗浄可能⬇️(画像はhttps://www.order-kitchen.com/washing/2016/01/09/144より拝借)

・ミーレ社

言わずと知れたミーレの洗濯機。これまた90℃まで加熱洗濯可能(画像はメーカーHPより)

・アスコ社

スウェーデンの家電メーカーの製品。最高95℃の熱水洗濯可能(画像はツナシマ商事HPより)⬇️

・エレクトロラックス

これまたスウェーデンに拠点を置く世界的な大手家電メーカーの製品。80℃で10分以上の除菌洗濯モード搭載(画像はツナシマ商事HPより)⬇️


エレクトロラックス、君に決めた!?

上記の80℃以上の熱湯で洗濯できる海外メーカー製の洗濯機の中で私が目をつけたのが、「エレクトロラックス」社の「my PRO WE170V」


この製品の説明については以下記事を参考に⬇️


実はこの洗濯機は乾燥機能がついていないドラム型洗濯機であるため、乾燥機が必須である我が家では、ドラム型乾燥機である「my PRO TE1120」もセットで購入することを企んでいます。

この洗濯機の良いところは、何と言っても高温で除菌しながら洗濯できる、というところではありますが、画像を見る限りではそのデザインも秀逸であるように感じられました。

日本製洗濯機の多くは、天板が樹脂製の上に天板部に給水ホース接続部がありますが、myPROシリーズは天板部がフルフラットなうえ、前面パネルと天板部はステンレス製になっています。これは見た目に高級感があり、スタイリッシュでなんともオシャレですよね!!


しかも、同じ海外製のものであるミーレの洗濯機とは違って、「どんな洗剤でもOK」というところも、「ココナツ」というヤシの実洗剤を専ら使用している我が家にとっては大きなメリット。

ただ、デメリットとしては、その躯体を置くスペースが必要であること。乾燥機もセットとなると、2台並べなくてはなりません(ちなみに2台並べると幅は約120cm)。


さらに、電源、給水、排水は家庭用洗濯機と同じ簡単設置ですが、200V電源対応なので販売店と相談して事前に設置条件をチェックしてもらう必要があります。


さらなるデメリットとして、欧州のエネルギー基準で最高レベルのA+++を達成していて、省エネ性能は高いとはいえ、セミプロ向けの「my PRO」シリーズは、ランニングコストよりも洗浄力、乾燥力を重視したものなので、熱をかけない家庭用のタイプと比べると若干高くなるのは仕方ありません。


先ほどのリンク記事によれば、


洗濯機(WE170V)の消費電力は、0.7kWh(約18円)

乾燥機(TE1120)の消費電力は、4.65kWh(約120円)


です。すなわち、洗濯乾燥1行程の間に、約140円かかるわけで、これを毎日繰り返すとすると、もはやそれだけで一月4200円、年間50400円・・・。


この電気代はどう考えても一般家庭においては高すぎる!!

でもそれを踏まえても洗濯機だけでも導入する価値はある!?

乾燥機だけ別で買うか・・・。ああ、悩む!!


こんな時、オール電化でなければ、海外のものと比較すると圧倒的に安いガス乾燥機であるリンナイの「乾太くん」を買っても良いのですが・・・⬇️


まぁぶっちゃけ、それより何より一台30万以上かかるようなので、初期費用がかかり過ぎることが最大の欠点なのですがね(汗)

ミーレさんよりはだいぶ安いとは言え、この海外製の洗濯機・乾燥機を導入しようと思うと、かなりの気合いが必要です。


ところで、日本の国内メーカーはなぜ熱水を用いられる洗濯機を販売しないのでしょうか??


ハウスダストの原因となるダニやカビ、そして雑菌などに意識の高い人たちのうち、みんながみんな乾太くんやヒーター式の乾燥機を導入できるわけではないのに。

熱水洗濯機には一定の需要がある気がするのですが・・・。

不思議です。


追記(2021年5月14日):Miele様の洗濯機・乾燥機に変更!!

我が家は先月ついに上棟が終わり、配管工事をする段階になりました。ここにきて、給排水工事もしなければならない段階になり、再び洗濯機・乾燥機について真剣に考え始めました。


そこで、衝撃的なことに気づいてしまいました。


省エネ性能が高いエレクトロラックスの乾燥機だから、高気密高断熱住宅には最適な「ヒートポンプ式」であるに違いない!


とよく調べもせずに勝手に思い込んでいたのですが、このエレクトロラックスの乾燥機、実はなんと「ヒーター式」であることがわかりました!!⬇️


この記事にちゃんと「排気方法はコンデンサー式」と書いてあるではないか!!


ちなみに「コンデンサー式」とは、「熱を凝縮(condense)して排出する」方式のことで、これは乾燥機の感想方式が「ヒーター式」であることを示しています⬇️


これはかなりショック!!!



・・・ということで、温熱環境に負荷のかかる「ヒーター式」は選びたくないということで、エレクトロラックス社製の洗濯機・乾燥機は潔く諦めることにしました。


そこで、海外製の乾燥機で「ヒートポンプ式」のものを調べていたら、なんとあの高級ブランド家電メーカーである、Miele(ミーレ)様から、「ヒートポンプ式」の乾燥機が販売されているではありませんか!!


しかも、もともとはMiele様も乾燥機は「ヒーター式」だったそうで、この「ヒートポンプ式」のものは、ちょうど一年前に販売されたばかり!!⬇️

しかもそのMiele様の乾燥機を妻に紹介したところ、その可愛いデザインも気に入ったようで、「これにしよっ!!」のツルの一声(笑)


早速大阪でMiele家電を販売している「グローブ社」さんのショールームに行ってきました⬇️


ミーレの洗濯機・乾燥機の説明を受け、見積もりを出してもらいました。


さて、そのお値段はというと、




・・・しめて、66諭吉也!!



うーん、さすがに高級家電!!見た目は可愛いのに値段は全然可愛くない!!

(妻はそれでも買う気満々・・・)


しかし、熱水洗濯はしたいし、洗濯機・乾燥機できれば同じブランドで一緒に揃えたいし、でもヒーター式は温熱環境的に良くないし、で結局ミーレ製の洗濯機・乾燥機の購入を決定しました!!⬇️

そしてそれに伴い、洗濯機・乾燥機の上に造作棚を作ってもらい、少し「ビルトイン」っぽくすることに。


まさか我が家にMiele様の洗濯機を置くことになるとは思ってもいなかったので、正直ちょっと嬉しい。


このミーレの洗濯機・乾燥機に関しては、また住み始めてからレビューしたいと思います!!